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MNPでMVNOの格安SIMへ移る場合の注意点など

     2018/03/20

MNPでMVNOの格安SIMへ移る場合の注意点など

NTTドコモやau、ソフトバンクなどの大手キャリアから、格安SIMのMVNO事業者へと乗り換える場合に、携帯番号をそのまま引継ぎたい場合はMNPという番号をそのまま引継ぐ手続をして移行する形になります。

ここでは大手キャリアからMNP乗換えでMVNOの格安SIMへ移る場合の注意点などについてです。

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MNPでMVNOの格安SIMへ移る場合の主な注意点

MNPでMVNOの格安SIMへ移る場合の主な注意点は以下のようなものが有ります。

  • MNP転出には手数料が必要
  • 解約/解除料が発生する場合がある
  • キャリアメールやキャリアサービスが利用出来なくなる
  • 端末分割払いや、未精算があれば支払いは必要
  • MNP予約番号の有効期限や必要な有効日数がある
  • 事業者によって、開設まで番号が不通になる期間がある

などが有ります。細かくはそれぞれの方の状態や契約内容などによって他にも注意点などがある場合が有ります。

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大手キャリアからの転出は手数料がかかる

まず初めに、NTTドコモやau、ソフトバンクといった大手キャリアから転出する場合、転出手数料が必要となります。

これは、携帯電話・PHS番号ポータビリティ(MNP)手数料というような名称となっています。MNPを利用した解約を行う場合は、この手数料が発生します。

キャリア 転出手数料
NTTドコモ 2,000円
au(KDDI) 3,000円
ソフトバンク 3,000円

※ NTTドコモでは、携帯端末を買わずに契約した方で、90日以内にMNPを利用した解約を行う場合は手数料は5,000円となります。

もし、番号が変わっても問題ない場合は単純に解約にすればこのような転出の手数料は必要有りません。

この転出手数料の請求は基本的にはMNPによる契約の解除が行われた翌月に利用料金と合わせて請求されます。

契約・タイミングによっては解約金が発生する場合がある

次に注意したい点としては、契約によっては解約金が発生します。

例えば2年契約や1年契約など様々な割引とからめた契約などがあります。これらの契約をしている場合には、契約期間の途中で解約した場合には、解約金を支払わなければなりません。

契約更新月以外に解約した場合にかかる解約金について。基本的には各キャリアとも一般的な契約の2年契約の場合は9,500円となっています。

それ以外にも色々と契約の種類があり、2年契約などをしていない場合は利用月数によっては解約料が不要な場合も有ります。いずれにしても、契約されている料金プランなどの解約料を各キャリアの公式サイトやショップ等でご確認下さい。

キャリア 解約金/解除料
NTTドコモ 9,500円
3,000円(新・いちねん割引 当)
au(KDDI) 9,500円(誰でも割 など)
3,000円(年割 など)
ソフトバンク 9,500円
3,000円(年間割引・学生割引・1年割引 など)

タイミングによっては解約金は無料(発生しない)

例えば2年以上の長期契約をしていた場合、契約は自動更新されますが、この自動更新月(契約更新期間)は2ヶ月間有ります。従って、契約してから2年経った契約更新期間(2ヶ月間)に解約しても解約金が発生しません

MNPによる格安SIMへの乗換えを検討されている場合で、解約金の支払いが負担になるという場合などはこの2年毎の契約更新期間を狙ってMNPによる解約を行うのが良いでしょう。(MNPの転出手数料については必要となります)

ここでは2年契約など一般的な契約の解約の金額で、契約によっては解約金が異なる場合がありますので、自分の契約を確認していくら発生するか調べておく必要が有ります。

キャリアメールやサービスは使えなくなる

当然なのですが、MNPによる転出をして格安SIMを取扱うMVNO事業者と新たに契約をした場合、この時点で自動的にキャリア側は手続をせずに自動解約となります。

キャリアの契約が解除されると、今までキャリア提供のサービスが利用出来なくなります。

キャリアメールは引継げないので注意

MNPは、携帯の電話番号を引き続き使えるようにする為のものです。一方で、今までキャリアで利用していたメール、いわゆるキャリアメールと呼ばれるものは利用出来なくなります

例えば、@docomo.ne.jpや、@ezweb.ne.jp、@softbank.ne.jpといったキャリアが提供していたメールサービスは利用出来なくなります。このキャリアメールはフリーメールでは有りませんので引継ぎは出来ません。

MVNO事業者によっては、自社のメールアドレスを用意している会社もあります。無い場合はGmailなどのフリーメールを利用する形になります。

キャリアメールで登録していたサービスが有れば変更が必要

もし、キャリアメールで様々なサービスに登録していた場合、キャリアメールが利用出来なくなりますので、変更が必要となります。Gmailなどは無料で、PCなどからも簡単に作れます。

キャリアメールが使えなくなる前に、登録していたサービスのメールアドレスを変更しておかないと、後々困る事になります。

キャリアのショップでのサポートは無い

大手キャリアは、ドコモショップやauショップ、ソフトバンクショップなどのショップ(代理店)を全国に展開していましたが、MVNOの場合はそういったショップが無い場合が多いです。

契約しているMVNOの回線がドコモだからといって、分からない事をドコモショップに行ってもサポートを受ける事は出来ません。ドコモとの契約は解除されているので、契約しているMVNOのサポートを受ける事になります。

基本的にMVNOのサポートは電話やチャットによるサポートが提供されていますのでそちらから問い合わせをしてサポートを受けることになります。MVNOでもサポート店やショップを持っている場合も有りますが全ての事業者が店舗展開をしている訳では有りません。

ポイント

現在はNTTドコモはdポイント、auはau WALLET ポイント、ソフトバンクはTポイントに替わっています。それまでに貯めていたドコモポイントやauポイント、ソフトバンクポイントは使わないと解約すると失効します。

キャリア決済は利用出来ない

キャリア決済は、大手キャリアが提供する決済サービスで、決済方法の一つです。毎月の携帯利用料金とまとめて支払いが出来ると言うものです。これも、MVNOの格安SIMに契約を変えた場合は利用出来なくなります。

格安SIMに乗換えたいが、キャリア決済がどうしても必要という場合は、キャリア側の契約を必要最低限の安いものにしておいて残すという方法しか有りません。

年齢認証が出来ない

大手キャリアの場合は、利用者の年齢認証サービスが行われていますので年齢認証が可能です。しかし、MVNOにはこの年齢認証が有りません。例えばLINEのID検索をする際などには、年齢認証が必要となります。

MVNOのを利用している場合は、この年齢認証が無いので年齢認証出来ず、ID検索が利用出来ない場合が有ります。他にも年齢認証が必要なアプリやサービスが有る場合も同様です。ドコモなどの大手キャリアでは可能ですが、格安SIMのMVNOの場合は年齢認証は出来ません。

(LINEモバイルはID検索が可能)

この他にも各キャリアが提供していた独自のサービスなどは利用出来なくなるものがありますので注意が必要です。

端末分割など支払いが続く場合もある

大手キャリアからMVNOの格安SIMに乗換えても、キャリアからの請求が続く場合があります。

端末を分割払いにしている場合

大手キャリアで携帯端末を分割払いにしている場合において、まだ支払いが残っている場合は、MVNOへMNPで乗換えしても、端末の毎月の支払いは終わるまで続きます。

今使っている端末をそのままMNPで使う場合は問題有りませんが、新たに購入するとなるとその分もプラスで支払う事になります。

解約までの料金や解約金、転出手数料など

解約に際して、解約金が発生する場合や、転出手数料は解除が行われた翌月などに請求されます。タイミングによっては1~2ヶ月程度はキャリアからのそのような請求が続きます。

また、例えばドコモならデータパックやシェアパック、パケホーダイダブルなど、日割り計算されず月額定額料がかかるものも有ります。他にも未精算が有ればその分も請求されます。

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MNP予約番号について

MNP予約番号は、現在契約している会社で取得し新しく契約する会社で申込みの際に入力する10桁の番号です。大手キャリアで契約しているなら、電話やショップなどでMNPで他社へ変更する旨を伝え、MNP予約番号をもらいます。

これを、格安SIMのMVNO事業者で申込む際に、MNP予約番号を入力して申込む事で今の携帯電話番号をそのまま継続して利用出来ます。

MNP予約番号には有効期限がある

MNP予約番号には有効期限が設定されています。この有効期限が過ぎるとその予約番号は無効となり、解約もされず今の契約が継続します

MNB予約番号の有効期限は、発行日を含めて15日間となっています。

となると、この15日以内に契約したいMVNO事業者で申込手続きをすれば良いのか、というとそういう訳でもないのです。MVNO事業者では、有効期限を○○日以上有る状態で無ければ申し込みできないという決まりが有ります。

格安SIMのMVNOへ申込の際に必要なMNP予約番号の有効期限の残日数

キャリアからMNP予約番号を取得したら早めにMVNOでの申込手続が必要です。MNPで乗換えする場合、有効期限の残日数が何日以上必要といった日数が決まっています。

これら各MVNO事業者が定めるMNP予約番号の有効期限残数が無い場合は、再度キャリアからMNP予約番号を再取得して再度手続が必要となります。(キャリア以外で、MVNOからMVNOへMNPで乗換えする場合も同様です)

MVNO事業者 日数
OCNモバイルone 有効期限当日を含め12日以上必要
ぷららモバイルLTE 有効期限が12日以上必要
J:COM MOBILE 有効期限が10日以上必要
MEGA EGGモバイル 有効期間が4日間以上必要
mineo(マイネオ) 有効期間が10日間以上必要
BBIQスマホ 有効期間が10日以上必要
ASAHIネットLTE 有効期間が10日以上必要
IIJmio 有効期間が7日以上必要
Tikimo sim 有効期間が12日以上必要
@モバイルくん 有効期間が13日以上必要
スマモバ 有効期間が10日以上必要
DMM mobile 有効期間が10日以上必要
DTI SIM MNP予約番号取得日より4日以内
NifMo 有効期限が12日以上必要
b-mobile 有効期間が7日以上必要
hi-hoモバイル 有効期間が8日以上必要
ビックカメラ(BIC SIM) 有効期間が7日以上必要
BIC モバイル ONE 有効期限当日を含め12日以上必要
BIGLOBE SIM 有効期間が12日以上必要
U-Mobile 有効期間が4日間以上必要
FREETEL SIM 有効期間が5日間以上必要
楽天モバイル 有効期間が10日以上必要
イオンモバイル 有効期間が10日以上必要
UQモバイル MNP予約番号取得日より2日以内
(UQのオンラインショップで申込の場合)
LINEモバイル 有効期間が10日以上必要
MNP予約番号を取得したらなるべく早めに申込手続きをする必要が有ります。MNP乗換えで申込をする場合MNP予約番号の有効期限が一定以上残っている必要があり、有効期限の必要日数が足りない場合、再取得が必要となります。

開通手続には受付時間と不通になる時間がある

MNPで乗換えをする場合、新しい契約先で開通されるまで不通になる時間又は期間が出来る場合があります。この間はMNPで乗換える番号は不通となり、電話をしても繋がらなくなります。

開通に関してはMVNO事業者によってまちまちです。すぐに開通する場合もあれば当日中、翌日、長い場合は1~2週間程度不通になる事業者もあります。

MNPを行う前には、必ずどのくらい不通になるかをチェックしてからMNPの手続を始める必要が有ります。

MVNO事業者 受付時間や開通までの時間
OCNモバイルone 10時~18時→当日中(2時間程度)
18時~00時→申込完了翌日午前中
00時~10時→申込完了日午前中
ぷららモバイルLTE MNP手続完了後、SIMカードが届くまで約1週間程度不通
(旧契約会社との契約を解除され発送されます)
J:COM MOBILE MNP手続完了後、SIMカードが届くまで約1週間程度不通
(旧契約会社との契約を解除され発送されます)
MEGA EGGモバイル MNP手続完了後、SIMカードが届くまで約1週間~10日程度不通
(旧契約会社との契約を解除され発送されます)
mineo(マイネオ) 有効期間が10日間以上必要
BBIQスマホ 9:02~21:00
開通手続後約2~4時間程度
ASAHIネットLTE 当日17:00まで
開通手続後約1時間程度
IIJmio 09:00~19:00
開通手続後約数時間程度
Tikimo sim MNP手続完了後、SIMカードが届くまで約2週間程度不通
(旧契約会社との契約を解除され発送されます)
@モバイルくん 9:00~17:00
開通手続後約30分~1時間程度
スマモバ 開通手続後当日可能
DMM mobile 10:00~19:00(土日祝祭日含む)
開通手続後約2時間程度
DTI SIM 10:00~17:00(年末年始除く)
開通手続後約2時間程度
NifMo 15時まで:当日中開通
15時~18時まで:当日又は翌日開通
18時以降:翌日開通
*それぞれMNP回線切り替えを申請するをクリックした時間
b-mobile MNP手続完了後SIM発送。発送から2日後に開通
(旧契約会社との契約を解除され発送されます)
hi-hoモバイル MNP手続完了後SIM発送。SIMが届く1~3日程度不通
(旧契約会社との契約を解除され発送されます)
ビックカメラ(BIC SIM) 09:00~19:00
開通手続後約数時間程度
BIC モバイル ONE 10時~18時→当日中(2時間程度)
18時~00時→申込完了翌日午前中
00時~10時→申込完了日午前中
BIGLOBE SIM 10:00~19:00
開通手続後約2時間程度
U-Mobile 届出方式:開通手続後約1時間程度
自動方式:手続完了後翌々営業日発送、出荷から2営業日の午後(13~17時予定)で自動的に切替え手続(自動方式は旧契約会社との契約を解除され発送されます)
FREETEL SIM 9:00~18:00
開通手続後最短5分~
楽天モバイル 8:59まで:当日9:00~21:00までに切替完了
9:00以降:翌日21:00までに切替完了
(不通になる時間は有りません)
イオンモバイル 店頭:当日開通
WEBや後日配送:SIMが届く1~3日程度不通
(旧契約会社との契約を解除され発送されます)
UQモバイル 9:30~20:30
開通手続後約30分程度
LINEモバイル 開通手続後約2時間程度

※ あくまでも目安です。混雑時などは時間がかかる場合もあります。また、SIMが届くまでの日数や不通期間は前後する可能性も有ります。
※ データ通信はさらに1~2時間程度かかる事業者もあります。
※ 詳細は公式サイトのMNP関連のページ等でご確認下さい。

自分で開通手続を行う

MVNO事業者によっては、開通手続をSIMが手元に届いてから自分で行う必要が有る場合が有ります。この場合、電話やWEBサイトで開通手続を行い、数時間で開通させる事が可能です。

自分で開通手続を行う場合は、旧契約はまだ残っており、開通手続をした時点で旧契約は解除され、長くても数時間程度で開通し利用出来るようになります。従って、自分で開通手続を行う場合は不通時間はそれほど長くない場合が多いです。

(開通手続を行わなければ、事業者によって自動的に開通手続が行われる場合も有ります)

不通時間が長い場合も

事業者によっては、不通時間が長い場合が有ります。これは、事業者側でMNP手続が完了し、SIMを発送する段階で旧契約が解除され不通になり、そこから郵送で送られて届くまで不通が続くという事業者も有ります。

この間、旧契約は解除されていますので、手元に届くまでは以前の契約は無く電話も通信もなにも出来ない状態となります。

最近では即日開通手続出来る事業者も増えてきており、現在開通までに日数を要する事業者も今後早い開通に対応してくる可能性も有ります。

不通期間が長いと困る場合は、不通期間の短い事業者を選択する必要が有ります。また、あらかじめ友人や職場などに一時的に不通になると伝えておく必要も出てきます。

その他の注意点など

MNPで格安SIMのMVNOへ乗換える場合のその他の注意点などです。

MNPで乗換え先の契約条件等は事前に確認が必要

格安SIMのMVNO事業者では、契約の条件があります。例えば年齢は18歳以上の未成年者でも親権者の同意が有ればOKという会社も有れば、20歳以上となっている場合が有ります。また、本人名義のクレジットカードが必要といった条件が有りますので事前に確認が必要です。

転出元の解約手続は不要

MNPでは、MNP予約番号を取得し新たな契約事業者で開通手続をした時点又は完了した時点で以前の契約は自動的に解約となりますので、解約の手続は不要です。

新たな事業者とMNPによる契約・開通手続をせずに先に現在の契約を解約すると番号自体が消失しますのでMNPも出来なくなってしまいます。

MNP予約番号の有効期限が切れてしまった場合

MVNO事業者では、有効期限前に自動的に切替をしてくれる場合もありますが、混雑していたりで間に合わなかった場合は、再度MNP予約番号を取得し再手続が必要となります。この際、事業者によっては新規契約手数料が返金されない場合があります。開通手続はなるべく早めに行う方が良いでしょう。

この他にも各事業者によって他社には無い注意点などが有る場合もありますので、乗換えをする前に確認が必要です。

 -格安SIM

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