PASMOオートチャージを詳しく紹介 利用出来るクレジットカードや利用方法など
2018/03/30
PASMOは便利な交通系ICカードで、これ一枚で対象エリアの鉄道やバスに乗車する事ができます。PASMOオートチャージサービスは、その名の通り自動的にチャージする便利な機能で、チャージ操作をしなくても設定した通りにチャージが自動的に行われます。
PASMOオートチャージを利用していれば、チャージ残額を気にする事なく鉄道乗車や店舗での電子マネーでの買物が出来ます。チャージ残額不足で改札で止められる事も有りません。足りなくなれば自動的にチャージが行われます。
ここではそんな便利なPASMOオートチャージサービスについて詳しく紹介したいと思います。
PASMOオートチャージを利用するには
PASMOオートチャージは、PASMOへのチャージを自動的に行ってくれるサービスで、「オートチャージ機能付きPASMO」と「対応クレジットカード」が必要となります。
オートチャージ対応のPASMOは、初めからクレジットカードに搭載されている一体型と、別々に持つ分離型が有ります。
PASMOへのオートチャージが利用出来るクレジットカードはどのクレジットカードでも出来る訳ではなく、関東の大手私鉄がカード会社と提携して発行している対象クレジットカードのみ対応しています。それ以外のクレジットカードではPASMOオートチャージを利用出来ません。
PASMOオートチャージが利用できるエリア
PASMOオートチャージサービスは、PASMO利用可能エリアと首都圏・仙台・新潟の各Suica利用可能エリアでの改札機入場時に行われます。それ以外の場所ではオートチャージが利用出来ません。
例えば、電子マネー利用でPASMOが使えるコンビニで利用し、残額が設定を下回ってもオートチャージは実行されません。
PASMOオートチャージサービスのメリット
PASMOオートチャージサービスは、自動的に対象エリアの自動改札機で行ってくれます。PASMOの残額を気にする必要は有りません。改札でチャージ残額不足で止められる事も有りませんし、精算機でわざわざ不足分を精算する必要も有りません。
ある程度鉄道利用をされる方でチャージすら煩わしいという方であればオートチャージサービスを利用する事でより鉄道利用が便利になります。
PASMOオートチャージの設定
PASMOオートチャージサービスは、初期設定ではPASMOの残額が2,000円以下になったら、自動改札機で3,000円がチャージされる設定になっています。
このPASMOオートチャージの設定はPASMO利用エリアの駅にある多機能券売機やIC対応券売機、定期券売場等で設定が出来るようになっています。
PASMOオートチャージ設定方法
PASMOオートチャージサービスは、「実行残額」と「入金額」の2つを設定出来ます。PASMOの残額が、実行残額以下になった場合、入金額で設定した額を自動的にPASMOへオートチャージする事になります。
例えば、実行残額を1,000円に設定し、入金額を5,000円に設定した場合、入場時に残額が900円になった場合、自動的にその場で5,000円がPASMOへチャージされるようになります。
オートチャージ設定は以下のような流れになります。
- 券売機等の画面でPASMOを選択
- 各種変更を選択
- PASMOをカード挿入口に挿入する
- オートチャージ設定変更(金額の変更)を選択
- 実行残額と入金額を変更し確認を選択
- 設定が完了したらカードを受取る
PASMO取扱事業者の券売機によって画面や表現などが異なる場合がありますが基本的な流れは同じです。オートチャージ設定をしようと思っている鉄道事業者等のサイトで詳しいPASMOオートチャージ設定方法を確認出来ます。
設定は任意のタイミングで変更が可能ですので、利用状況に合わせて適宜変更をする事が可能となっています。
PASMOオートチャージでの上限
PASMOオートチャージサービスは、1日あたり利用限度額が上限が10,000円と決まっています。また、1ヶ月辺りの上限は50,000円までと決まっており、この額を超えてオートチャージを利用する事はできません。
どのような設定がベスト?
チャージの設定は人それぞれによって利用頻度や利用額、利用シーンなどが異なるので一概には言えません。1日でそれほど使わないのなら実行残額は少なめでも良いと思います。
頻繁に利用されるのであれば、ある程度余裕を持った実行残額と入金額の設定にしておけば安心だと思います。ただ、万が一紛失等した場合の不安は有ります。なかなか難しい所です。
初めのうちは初期設定のまま利用してみて、状況に応じて駅の券売機等でオートチャージの設定を調整するというのが一番良いと思います。
PASMOオートチャージが利用出来るクレジットカード
初めの方にも紹介しましたが、PASMOオートチャージサービスを利用するには対応のクレジットカードが必要となっています。
鉄道会社 | 対象クレジットカード | 形態 |
---|---|---|
小田急電鉄 | OPクレジットカード | 分離型 |
京王電鉄 | 京王パスポートカード | 一体型/分離型 |
京急電鉄 | 京急プレミアポイント | 分離型 |
京成電鉄 | 京成カード | 分離型 |
西武鉄道 | SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン | 分離型 |
相模鉄道 | 相鉄カード | 分離型 |
東急電鉄 | 東急カード | 一体型/分離型 |
東武鉄道 | 東武カード | 一体型/分離型 |
東京メトロ | To Me CARD | 一体型/分離型 |
横浜市交通局 | hama-eco card | 分離型 |
小田急電鉄「OPクレジットカード」
小田急電鉄のクレジットカードはPASMO分離型で、OPクレジットカードとPASMOを別々にで紐付けて利用する形になります。定期券もPASMOに搭載できます。クレジットカード利用で、小田急ポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。
主に小田急百貨店やOdakyu OX ストアなど小田急沿線でお得にポイントが貯まるようになっています。定期区間以外の小田急線の月間利用によって乗車ポイントも獲得出来ます。
京王電鉄「京王パスポートカード」
京王電鉄のクレジットカードは、PASMO一体型と分離型があります。PASMOオートチャージサービス機能が付いていて定期券も搭載できます。クレジットカード利用でワールドプレゼントのポイント又は京王グループ共通ポイントが貯まります。(カードによって異なります)
ポイントは、定期購入や交通機関、電子マネーの利用などでポイントが貯まり、他にも京王ストアでもポイントが獲得出来ます。
京急電鉄「京急プレミアポイント」
京急電鉄のクレジットカードは、PASMO分離型で、京急プレミアポイントのカードとPASMOを別々にで紐付けて利用する形になります。定期券もPASMOに搭載できます。クレジットカード利用で、京急プレミアポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。
シルバーとゴールドの2タイプが発行されています。京急プレミアポイント加盟店でお得にポイントが貯まったりします。貯まったポイントは、ポイント券と交換して京急プレミアムポイント加盟店で利用する事が出来たりもします。
京成電鉄「京成カード」
京成電鉄のクレジットカードは、PASMO分離型で、京成カードとPASMOを別々にで紐付けて利用する形になります。定期券もPASMOに搭載できます。クレジットカード利用で、京成グループポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。
京成カードはオリコとMUFGの2社との提携でカードが発行されています。京成グループ関連施設でお得にポイントが貯まる仕組みになっています。他にも割引などの特典なども有ります。
西武鉄道「SEIBU PRINCE CLUBカード セゾン」
西武鉄道ではクレディセゾンと提携しSEIBU PRINCE CLUBカードを発行しており、PASMO分離型で別々にで紐付けて利用する形になります。定期券もPASMOに搭載できます。
クレジットカード利用で、永久不滅ポイントやプリンスポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。基本的には西武グループ関連の施設での特典などがあります。また、アメックスブランドも用意されています。
相模鉄道「相鉄カード」
相模鉄道のクレジットカードは、PASMO分離型で相鉄カードとPASMOを別々にで紐付けて利用する形になります。定期券もPASMOに搭載できます。クレジットカード利用で、相鉄グループポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。
貯まったポイントは、相鉄グループお買い物券と交換して利用出来ます。他にも富士急ハイランドなど富士急グループ各レジャー施設などでの優待などが用意されています。
三井住友カードと提携して発行しているので、三井住友カードiDが一体となっています。
東急電鉄「東急カード」
東急電鉄のクレジットカードは、数種類の提携カードが発行されており、航空会社とも提携しているカードがあります。PASMOに関してはクレジットカードの種類によって一体型と分離型が有ります。
東急カードの利用ではTOKYU POINTが貯まり、提携カードによってはJALマイルやANAマイルも貯まる仕組みになっています。東急百貨店やShinQs、東急ストア、ニコ玉川ライズS.C.、SHIBUYA109などでTOKYU POINTが貯まったり、使えたり出来ます。
東武鉄道「東武カード」
東武鉄道のクレジットカードは、2種類ありPASMO分離型と一体型があります。一体型は東京スカイツリー東武カードPASMOとなります。クレジットカード利用で、東武グループポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。
東武鉄道のチケットレスサービスでもポイントが貯まりますし、東武グループの施設での割引や優待なども有ります。
東京メトロ「To Me CARD」
東京メトロのクレジットカードは、PASMO一体型とPASMO分離型の2種類があります。また、ANAと提携して発行しているカードも有ります。クレジットカード利用で、メトロポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。
ANAとの提携カード「ANA To Me CARD PASMO JCB (ソラチカカード)」では、メトロ、JCB、ANAの3つのポイント又はマイルが貯まります。
都内中心部での利用では便利なメトロカードはメトロポイントPlus登録を行うと電子マネーの利用でもメトロポイントが貯まります。
横浜市交通局「hama-eco card」
横浜市交通局のクレジットカードは、三井住友カードと提携し発行しています。ハマエコカードとPASMOを別々にで紐付けて利用する形になります。定期券もPASMOに搭載できます。
クレジットカード利用で、ワールドプレゼントのポイントが貯まり、PASMOオートチャージでもポイントが貯まります。
市営バス、地下鉄の定期券、シニアパス購入分ではワールドプレゼントのポイントが3倍付与されお得です。
PASMOオートチャージの選び方は?
基本的にPASMOオートチャージが出来るクレジットカードは、PASMO自体はPASMOエリアや首都圏等のSuicaエリアの自動改札機通過で出来ますのであまり違いは有りません。
後は、利用環境でクレジットカードを選択することになると思います。やはり発行している鉄道会社それぞれの沿線や関連店舗・施設、鉄道利用でお得にポイントが貯まったり、サービスや特典が用意されています。
東京の中心部での鉄道利用や移動などが多い場合は東京メトロのクレジットカードでも良いとおもいます。
京急沿線に住んでいていつも京急を利用したりするのに、小田急のOPクレジットカードを持っていてもあまりメリットは有りません。逆に小田急沿線に住んでいて小田急線をよく利用するのに、京急プレミアポイントカードを持っていてもメリットはあまり有りません。
住んでいる環境やよく利用する鉄道会社のクレジットカードを申込むのがベストだと思います。また、マイルを貯めておられる方はJALやANAマイルが貯まる鉄道会社のクレジットカードでも良いとおもいます。
PASMOオートチャージの申込方法
PASMOオートチャージの申込方法は、それぞれの対応クレジットカード会社と一体型か分離型かで変わってきます。
いずれにしても、PASMOオートチャージ対応のクレジットカードが必要となりますので、PASMOオートチャージを利用したい場合は対応のクレジットカードをまず作成する必要が有ります。
PASMO一体型の場合
PASMO一体型のクレジットカードの場合は、カードが届いたらそのままPASMOオートチャージサービスを利用する事が出来ます。
PASMO分離型の場合
PASMO分離型の場合は、別途PASMOオートチャージサービスの申込みが必要となります。PASMOカードを持っているか持っていないかでも変わってきます。
オートチャージサービスに申込めるのは記名PASMOのみです。以下の場合はPASMO取扱事業者の駅で記名PASMOを購入又は切替が必要となります。
- PASMOを持っていない場合 → 記名PASMOを購入
- 無記名PASMOの場合 → 記名PASMOに切替
記名PASMOが有れば、PASMOオートチャージサービスに申込みをします。PASMOオートチャージサービスの申込みは、各クレジットカード会社のWEBサイトで取寄せ又は印刷できます。
申込み手続きが完了すると、手続き完了の案内のハガキが届きます。(約4週間程度)
ハガキが届いたら、申込みをしたPASMOとハガキを持ってPASMO取扱事業者の駅窓口でオートチャージサービスの利用設定処理をしてもらいます。この手続きが完了すればオートチャージサービスが利用出来るようになります。
PASMOオートチャージの有効期限
PASMOオートチャージには有効期限と言うものが有ります。この有効期限は日も付いているクレジットカードと同じ有効期限の月末日と同じになっています。
従って、一体型の場合はそのクレジットカード、分離型の場合は紐付いているクレジットカードの有効期限が到来すると同じくPASMOオートチャージの有効期限となります。
一体型の場合
PASMO一体型のクレジットカードの場合は、新しいクレジットカードが届くと、PASMOオートチャージサービスも自動的に延長されています。特に延長の手続きは必要有りません。
分離型の場合
PASMO分離型の場合、クレジットカード更新カード送付時に同封で、「PASMOオートチャージサービス有効期限延長お手続きのおしらせ」が入っています。
オートチャージサービスで利用していたPASMOと有効期限延長のお知らせを持参して各対象鉄道事業者の駅窓口へ行って延長の手続きをする事で、有効期限の更新が出来ます。
この手続きは、有効期限が切れる7日前から有効期限後6ヶ月の間に手続きが出来ます。尚、手続きを行わないと自動的にPASMOオートチャージサービスは退会となり、PASMOは普通の記名PASMOとなります。
PASMOオートチャージを停止・解約について
分離型の場合、PASMOオートチャージは、利用停止をする事が可能となっています。PASMOオートチャージを利用していて、途中でPASMOオートチャージを止めたい場合は、駅の多機能券売機等で簡単に利用停止の手続きが出来ます。
- 多機能券売機等でPASMOを選択
- オートチャージの利用設定を選択
- PASMOを挿入
- 利用停止を選択
- 注意事項を確認し停止を選択
- 変更後の内容を確認し利用不可となっているのをチェックして確認を選択
- PASMOを受取り手続き終了です
再開したい場合は、再度クレジットカード会社から申込み手続きを行う事で再開出来ます。
一方で、PASMO一体型の場合は利用停止するとクレジットカード自体も解約となってしまいます。また、一体型のPASMOだけを停止・解約する事も出来ません。
PASMOオートチャージに関するQ&A
PASMOオートチャージに関するQ&Aをまとめてみました。
PASMOオートチャージ全般
- Q. PASMOオートチャージはどこで有効?
- A:PASMOオートチャージは、PASMOエリア、首都圏・仙台・新潟の各Suicaエリアの自動改札機で機能します。それ以外のエリアや、バスのIC運賃機、電子マネーが使えるお店などでは残高が下回ってもオートチャージは実行されません。
- Q. PASMOオートチャージでポイントは貯まる?
- A:PASMOオートチャージを利用した分もクレジットカードのポイントは付与されます。また、鉄道事業者によってはプラスして鉄道利用でのポイント付与サービスを実施している場合も有ります。
- Q. 店舗でのPASMO電子マネーの利用が多い場合はどうすればいい?
- A:なかなかオートチャージが実行されるタイミングが無い場合には、PASMOクイックチャージというサービスも有ります。これは、オートチャージサービス機能付きPASMOへ自動券売機からチャージ出来る方法です。
- Q. 1枚のクレジットカードで家族の分もオートチャージを利用したい場合は?
- A:PASMOオートチャージサービスは、クレジットカード1枚に対して登録できるのはPASMO1枚だけです。それぞれクレジットカードで申込みが必要です。
- Q. 18歳未満でもPASMOオートチャージを利用できる?
- A:基本的にクレジットカードは18歳以上でなければ作る事が出来ません。従って、高校生など18歳未満の方はPASMOオートチャージサービスは利用出来ません。
PASMO一体型のQ&A
- Q. PASMO一体型の場合申込み手続きは必要?
- A:PASMO一体型のクレジットカードの場合は、PASMOオートチャージサービスが初めから利用出来るようになっていますので、別途申込みの必要は有りません。
- Q. PASMO一体型のPASMOだけ外せる?
- A:PASMO一体型のクレジットカードのPASMO部分だけを外す事は出来ません。
- Q. PASMO一体型で別のPASMOへオートチャージ設定は可能?
- A:PASMO一体型のクレジットカードの場合は、その搭載されているPASMOのみにオートチャージが可能となっています。別に記名PASMOを持っていたとしても、そのPASMOに紐付けしてオートチャージ設定は出来ません。正確には別のPASMOに移し替えると一体型の場合クレジットカードも解約となります。
- Q. 登録している住所や氏名等が変更になった場合はどうすればいい?
- A:氏名や住所等に変更が生じた場合は、クレジットカード会社への変更手続きと、PASMO取扱事業者の駅の両方に変更手続きを行う必要が有ります。
- Q. PASMOオートチャージの有効期限が来た場合はどうすればいい?
- A:PASMO一体型の場合は、カード更新と合わせて自動的にPASMOオートチャージの有効期限が延長更新されます。
分離型PASMO
- Q. PASMOオートチャージだけ解約出来る?
- A:PASMO分離型の場合は、PASMO鉄道事業者の駅窓口に対象PASMOと本人確認の書類(運転免許証等)を持参してオートチャージサービスのみの解約を申出れば所定の書類に必要事項を記入してその場でPASMOオートチャージサービスのみの解約が出来ます。
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