三井住友カードはVISAとMasterCardの2つのデュアル発行が可能 そのメリットやデメリットなどを解説
2017/04/12
三井住友カードのクレジットカードは、テレビCMなどでもお馴染みで三井住友VISAカードというVISAブランドのクレジットカードを取扱っている印象もありますが、MasterCardブランドのクレジットカードも有ります。
たいていの場合はVISAブランドを申込むと思いますが、三井住友カードではVISAブランドとMasterCardブランドの両方のクレジットカードを「デュアル発行」出来るサービスがあります。
今回は三井住友カードのデュアル発行について、そのメリットやデメリットなどを解説していきたいと思います。
三井住友カードのVISA・MasterCardのデュアル発行について
三井住友カードでは、主にVISAブランドのクレジットカードとMasterCardブランドのクレジットカードが発行されています。そして、これら2つのブランドのクレジットカードを両方持つ事が可能となっています。
三井住友カードのVISA・MasterCardのデュアル発行についてまずは簡単に紹介したいと思います。
VISAとMasterCardの違いは?
VISAブランドも、MasterCardブランドも世界でシェアの高いクレジットカードの国際ブランドです。どちらもアメリカに本社を置き、クレジットカードを使えるお店では両方のブランドが利用出来る場合が多いです。
海外などの一部地域や加盟店ではどちらかしか使えないと言うお店もまだあるようですが、基本的に日本人に人気の観光スポットなどではたいがい両方使えるのでそれほど心配は無いと思います。
デュアル発行の場合の年会費
三井住友カードのVISA・MasterCardの2つのブランドをデュアル発行すると、単純にクレジットカードが2枚なので年会費が倍かかりそうなイメージですが、そういう訳ではありません。
VISAとMasterCardを2枚申込んだ場合(デュアル発行)の年会費は2枚目の年会費が通常よりも安くなります。クラシックカードなど一般カードならそれほど年会費は高く有りません。
本会員の場合 | |
---|---|
カードの種類 | 2枚目の年会費 |
クラシックカード (クラシックA含む) |
250円+税 |
アミティエカード | 250円+税 |
エグゼクティブカード | 500円+税 |
プライムゴールドカード | 1,000円+税 |
ゴールドカード | 2,000円+税 |
プラチナカード | 5,000円+税 |
クラシックカード(学生) | 在学中無料 |
クラシックカードA(学生) | 初年度無料、翌年以降在学中250円+税 |
アミティエカード(学生) | 在学中無料 |
三井住友カードのデュアル発行のメリット・デメリット
三井住友カードのVISAブランドとMasterCardブランドのデュアル発行をする事に意味があるのか?という疑問はあると思います。
デュアル発行のメリット
- VISA又はMasterCardのどちらかしか使えない場合に便利
- ポイントが合算される
- 請求を別々にでき、口座も別々に出来る
- それぞれのブランドが独自に提供するサービスを受けられる
- 海外旅行などで、別々にしまう事で一方を紛失しても、もう一方が使える
という事で、デュアル発行の主なメリットには上記のようなものが考えられます。
どちらかしか使えない場合に便利
海外旅行などで、VISAしか使えない場合、MasterCardしか使えない場合、両方あると対応する事が出来ます。但し、普通の日本人の海外旅行でどちらかしか使えない店舗で買い物をする可能性は低いと思われます。
たいていの場合はVISAが使えればMasterCardも利用する事が可能です。
ポイントが合算される
あまりメリットでは無いかも知れませんが、三井住友カードのデュアル発行したクレジットカードで、それぞれのブランドのカードを利用して付与されるポイントは合算されてたまりますので、どちらかに偏るといった事は有りません。
請求を別々にでき、口座も別々に出来る
VISAとMasterCarのそれぞれのカードの利用で別々請求となり、口座も別々にする事が出来ます。はじめの申込みでは口座は1つしか設定出来ませんが、後から引落口座を別に設定する事が出来ます。
これによって、VISAは旅行や家計専用、MasterCardは自分の趣味専用といった感じで別けて使う事も可能です。そして、VISAはA銀行から引落し、MasterCardはB銀行から引落しとする事で管理する事も出来ます。
それぞれのブランドが独自に提供するサービスを受けられる
VISAやMasterCardは、国際ブランドとして独自にサービスを提供しています。これは三井住友カードが提供するサービスとは別にという事で、それぞれのブランドのサービスを受ける事が出来るメリットがあります。
海外旅行などで一方を紛失しても安心
これは、一方を財布の中に、もう一方をスーツケースの中にといった感じで別々で保管しておく事で、万が一、一方を紛失・盗難にあった場合でも、別々に保管する事でいざという時に安心というものです。
ただ、これは別にデュアル発行でなくとも、別の会社のクレジットカードを別々に保管でも良いと思います。
デュアル発行のデメリット
- 管理の手間が増える
- 年会費が増える
- 利用限度額は合算
- MasterCardは顔写真入りカードが無い
管理の手間が増える
これは三井住友カードのデュアル発行に限った話では有りませんが、複数枚のクレジットカードを持つと言うことはその分、管理の手間もかかる事になります。
どちらのカードでどれくらい使っているのかしっかり把握する必要もありますし、使い分けるなら明確な使い分けの基準を作っておかないとゴチャゴチャして管理しにくくなってしまいます。
年会費が増える
三井住友カードのクラシックやクラシックA、アミティエカードなどであれば数百円の年会費を追加するだけで2枚目のカードを持つ事が出来ます。いずれにしても年会費は多少であっても増える可能性があります。
三井住友カードのデュアル発行をする必要はある?
利用限度額は合算
同じ会社が発行するので、利用限度額は合算という事で共通となります。
MasterCardは顔写真入りカードが無い
三井住友VISAカードは、セキュリティ対策として顔写真入りのカードに替える事が出来ます。これにより、店舗で本人以外が利用しようとしても、顔が違うと不正利用を防ぐ事も可能です。しかし、MasterCardブランドではこの顔写真入りのカードが有りません。
三井住友カードのデュアル発行をする意味はある?
基本的には、先程紹介したメリットの部分で何れかに便利と感じるのであればデュアル発行する意味はあると思います。例えば口座を別々にしたいといった場合などです。
ただ、別のクレジットカード会社の別ブランドを持つという方法も有ります。例えば三井住友カードとJCBカードという感じです。その方が、デュアル発行よりもメリットはある気もします。
1枚のカードで両方のブランドが搭載されていると便利な感じもしますが・・・
後は複数枚のクレジットカードを入れた財布を紛失したり盗難に遭った場合に、別々の会社のクレジットカードだとそれぞれの会社に連絡をする必要がありますが、三井住友カードのデュアル発行の場合は1社への連絡で済みます。
Apple Pay(アップルペイ)でMasterCardブランドは便利
この他にも、三井住友カードはApple Payに対応していますが、VISAブランドはアプリ内やウェブ上でのApple Payの決済で利用出来ません。対応しているのはMasterCardブランドとJCBブランドです。
そこで、VISAブランドの三井住友カードを持っている方がデュアル発行でMasterCardを発行してApple Payに追加すると言う方法も有ります。VISAブランドは持っておきたいという方もおられるでしょうし、そういった場合には便利です。
Suicaチャージに関しても、VISAブランドの場合はiPhoneのWalletアプリからはチャージ出来ませんが、MasterCardブランドならWalletアプリからチャージが可能となっています。
もちろん、VISAブランドもSuicaアプリさえ入れておけば、SuicaアプリにVISAブランドの三井住友カードを登録でき、そこからチャージは可能ではあります。
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