クレジットカードが使える加盟店について
2019/04/29
クレジットカードには、クレジットカードの仕組みでも解説していますが、基本的に「カード会員」「カード会社」そして「加盟店」の三者で成り立っています。ここではクレジットカードの加盟店について解説したいと思います。
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クレジットカードが使えるお店 ”加盟店”
クレジットカードの加盟店はクレジットカードが使えるお店という事になります。クレジットカードの加盟店でなければ、そのお店でクレジットカードを利用した支払をする事は出来ません。
利用出来る場合はブランドロゴが表示されています
クレジットカードが使えるお店やサービスを提供している場所には、クレジットカードが使えるという表記があります。
例えば実店舗の場合、クレジットカードが利用出来るかどうかは、店頭やレジなどに利用出来るクレジットカードのブランドのロゴマークなどが表示されています。他にもクレジットカード会社のロゴマークが表示されている場合なども有ります。
インターネットショッピングやインターネットを通じてクレジットカード払いをする場合にも同様に、支払方法のページなどにクレジットカード払いがOKである事が表記されていたり、利用出来るクレジットカードのブランドロゴが表示されています。
表示されているブランドのクレジットカードしか使えません
加盟店では、表示されているブランドのクレジットカードしか利用する事は出来ません。もし、VISAブランドのクレジットカードを持っていて、買い物をしたいお店にVISAのロゴなどの表示が有れば、そのお店ではVISAブランドのクレジットカードで支払をする事が出来ます。
もし、JCBブランドのカードを持っていてJCBブランドのロゴや表示が無ければ、そのお店ではJCBブランドのクレジットカードは発行会社に関わらず利用する事は出来ません。
但し、JCBはアメックスなど他のブランドと業務提携をしていますので、例えJCBのブランドロゴが無くてもJCBブランドのクレジットカードが使える場合があります。(システムの関係上使えないお店がある場合も有ります)
クレジットカードの国際ブランドについては以下の記事も参考にしてみて下さい。
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クレジットカード加盟店のお話
次にクレジットカード加盟店についての細かいお話です。
クレジットカードの加盟店になるには
クレジットカードの加盟店になる方法はいくつか有ります。日本ではアメリカなどとは異なり、基本的にクレジットカード会社が発行業務(イシュアー)と共に加盟店開拓・管理(アクワイアラ)も行っています。
例えば三井住友カードなら、VISAカードやMasterCard、中国銀聯などの加盟店契約が出来ます。三菱UFJニコスはVISAとMasterCardを取扱っています。JCBなら自社のJCBブランドの他に、提携するアメリカンエキスプレス、ダイナーズクラブ、ディスカバー、中国銀聯のブランドの取扱いが有ります。
これらの会社に申込をして希望するブランドが自分のお店で使えるように契約をします。もちろん、加盟店になるにも審査と言うものがあり、審査に通らなければそのブランドの加盟店となる事は出来ません。
決済手数料は加盟店が支払う
普段クレジットカードを使っておられる方は何気なく支払いに使っておられるかも知れませんが、決済には手数料と言うものが有ります。これはクレジットカード会社の収益の一つとなっています。ただ、日本ではクレジットカード会員がその決済の手数料を支払う事は有りません。
決済手数料を上乗せする行為は日本では禁止されており、規約違反となり加盟店は是正指導が行われます。
決済の手数料は全て加盟店が支払っており、カード会員がクレジットカードで支払をした売上を報告し、クレジットカード会社からその代金を受取る時に手数料が差し引かれて支払われます。
この決済手数料は業種や契約の内容によってバラバラで、全てのお店が必ずしも同じ決済手数料という訳では有りません。
業種 | 決済手数料 |
---|---|
一般的なお店 | 3~5% |
コンビニや量販店 | 1~1.5% |
デパート | 2~3% |
バーや飲食店等 | 4~7% |
風俗店 | 7~10% |
決済手数料はコンビニや量販店などは販売量が多く利益の低い場合などは決済手数料も低いようです。
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加盟店のメリット・デメリット
クレジットカードの加盟店となるとどのようなメリットがあり、どのようなデメリットが有るのかを解説したいと思います。
加盟店のメリット
- 販売の機会が増える
- 販売促進などのサポートが受けられる
- 代金回収コストやリスクが減る
といったメリットが挙げられます。
この中で一番大きいメリットは、お客さんへの販売の機会が増えるという点が大きいと思います。クレジットカードがお店で利用出来るという事は、お客さんにとっては支払の幅が広がります。
例えば、お客さんが買いたい商品があっても、手持ちの現金が無かった場合、クレジットカードが使えればカード払いで購入してもらえます。しかし、クレジットカードが使えなければ、せっかくのお客さんもその商品を買えず機会損失となってしまいます。
他にも、高額な商品で現金ではその場で買えない場合などに、クレジットカードでの決済が可能だと売れる可能性が出てきます。この様に商品だけでなく様々なサービス等においても、お客さんに手持ちの現金にとらわれないで支払をしてもらう事が出来ます。
加盟店のデメリット
クレジットカードの加盟店のデメリットとして一番大きいのがやはり決済で手数料をクレジットカード会社に支払う必要が有る点でしょう。この決済手数料はお客さんに上乗せして徴収する事は、日本の場合加盟店規約に違反します。ですので、必ず決済手数料は加盟店が支払わなければなりません。当然その分、利益が少なくなるというデメリットが有ります。
とは言え、クレジットカードが利用出来るとお客さんにしてみると支払の幅が広がりますし、売上アップも期待出来ますので、メリット・デメリットの判断はなかなか難しい所です。
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