クレジットカードのリボ払いについて詳しく解説。リボ払いは怖い?
2017/04/12
リボ払いは、クレジットカードの支払方法の一つです。一括払いや分割払いと共に普及している支払方法です。一回で支払う訳では無いので、分割払いと似ていると感じるかも知れませんが、その違いについても解説していきたいと思います。リボ払いは注意して利用しないと後々後悔する事になります。
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クレジットカードのリボ払いについて
クレジットカードのリボ払いは、正式には「リボルビング払い」と言います。毎月あらかじめ決められた一定の額を支払っていく支払方法です。例えば毎月5,000円と設定していれば、その額を毎月カード会社への支払日に支払っていく事になります。
利用限度額の範囲内でいくらクレジットカードで決済しても、毎月の支払は一定の金額ですので、カード会社への支払の負担が少なく出来るのが特徴です。欧米などでは一般的に普及している支払方法の一つで、海外では一括払いかリボ払いかの2つで分割払いが無い場合がほとんどです。
リボ払いは手数料が必要
リボ払いは、分割払いと同様にリボ払い手数料が必要となります。だいたい各社実質年率15%程度のリボ払い手数料となっています。
リボ払いの種類について
リボ払いには種類があります。主な種類としては、「定額方式」や「残高スライド方式」が有ります。この辺はカードローンの返済方式と同じ感じです。
定額方式
定額方式は、毎月支払残高に関係なく、毎月一定の金額を支払う方法となります。この場合支払残高が増えても毎月の支払額は変わりません。但し、支払期間が延びてしまいます。
残高スライド方式
残高スライド方式は、支払残高に応じて一定の額を支払うもので、支払残高が変われば毎月の支払額も変わると言うものです。す。残高スライド方式の場合、支払残高が増えるほど毎月の支払額が増えていきます。
例えば残高スライド方式の一例として以下のような感じです。
支払残高 | Aコース | Bコース |
---|---|---|
10万円以下 | 5,000円 | 10,000円 |
10万円~20万円 | 10,000円 | 15,000円 |
以降10万円毎に | 5,000円 | 10,000円 |
この例で、Aコースを選択していた場合、毎月クレジットカードを使っていて、支払残高が10万円を超えたら、毎月の支払額は10,000円にスライドします。10万円を下回れば毎月5,000円の支払にスライドします。
リボ払いのメリットやデメリットなど
次にリボ払いのメリットやデメリットについて紹介したいと思います。それぞれしっかりチェックして利用するかどうかの判断をしましょう。
クレジットカードのリボ払いのメリット
リボ払いのメリットには、
- 毎月の支払が一定額で分かりやすい
- 毎月の支払の負担を抑える事が可能
といった点が挙げられます。
毎月一定額を支払う
リボ払いは、分割払いとは違って支払回数は有りません。毎月一定の金額を支払っていく形になります。利用状況に関わらず毎月決まった額を支払うので、先月は15,000円、今月は20,000円、来月は13,000円というように変わる事なく5,000円で設定していれば毎月5,000円を支払残高が無くなるまで支払っていきます。
ですので、毎月いくら支払えば良いのか分かりやすい支払方法と言えます。
いくら使っても支払は一定なので負担を抑えられる
リボ払いにすると、その月に利用可能枠の範囲内でいくら買い物をしても、支払額は一定額となります。例えば以下のように買い物をしたとします。
日時 | 決済額 |
---|---|
4日 | 5,000円 |
10日 | 12,000円 |
13日 | 20,000円 |
16日 | 8,000円 |
19日 | 12,000円 |
23日 | 8,000円 |
合計 | 65,000円 |
この場合、合計は65,000円で、もし一括払いにしていたら65,000円の請求がきて、支払日にはその額を支払う事になります。
しかし、リボ払いで購入し支払額を毎月8,000円に設定していたら、請求は8,000円となります。65,000円を一気に支払うのはしんどいけれども、リボ払いにしていると、一定額の請求・支払しか有りませんので、毎月のカード会社への支払の負担が少なくなります。
クレジットカードのリボ払いのデメリット
クレジットカードのリボ払いのデメリットとしては、
- 手数料が高め
- 毎月の支払が少ないとより多くの手数料を支払う事になる
- 負担が少ないと安心してしまいいつの間にか利用額が増える
- どの商品の支払が終わったのか分からない
などが有ります。
手数料が高め
これは分割払いと比較してですが、リボ払いの手数料は分割払いよりも高めな場合が多いです。利用の仕方に注意しないとこの手数料で困ることになります。
毎月の支払額が少ないと・・・
リボ払いは、支払回数は無く毎月一定額を支払います。支払額を少なく設定すれば毎月の負担は少なくなりますが、それは支払がなかなか終わらなくなる事を意味しています。
当然ですが、支払は支払残高が無くなるまで支払続ける事になります。ローンと一緒ですが、毎月の支払額が少ないとそれだけ長く支払う事になり、手数料も支払いが長くなるほどより多く支払わなければなりません。
負担が少ないと油断する事も
もちろん人にもよりますが、毎月のカード会社への支払が少ないと変に安心してしまいついついクレジットカードで買い物をしてしまう場合があります。欲しいものが我慢できなくなったりもする可能性があります。
でも、毎月の支払は5,000円だからまあ大丈夫。と油断していると、いつの間にかクレジットカード利用額が膨らんでいき、支払残高がとんでもなく高額になっている場合があります。
そして、先程も紹介しましたが、支払が長くなるほど手数料はより多く支払う事になります。負担が少なく油断していると、毎月ついつい買い物をしてしまい、後々支払が厳しくなって後悔する事も有ります。
支払の状況がつかみにくい
リボ払いは、支払残高に対して一定の額を返済していきます。ですので、どの商品の支払という訳では無く使った額から一定額を支払うので、どの商品の支払なのかの区別が有りません。まあそう言う支払方法なので仕方が無いのですが、特定の商品の支払の終わる時期が分かりづらくなってしまいます。
リボ払いは上手に利用しないと怖い
前述のデメリットで紹介したように、リボ払いは良く分からないまま利用したりしていると怖い一面もあります。よくリボ払いは危ないや、絶対にリボ払いはしてはいけないという風に言われたりもしています。しかし、上手に利用すれば使える支払方法とも言えます。
リボ払いを利用する時は困った時だけ利用
リボ払いの上手な使い方としては、本当に困った時だけ利用するという方法が一番だと思います。毎月余裕があるのにわざわざリボ払いにする必要は全く有りません。
ちょっと支払が厳しいという時だけ利用するようにして、なるべくリボ払いだけで買い物をしないようにする事が大切です。
出来る限り早く支払うようにする
リボ払いは早く支払う程、手数料はより少なく済みます。ですので、毎月の支払の設定額は出来るだけ高めに設定し、なるべく早く支払いを済ませるようにするのがポイントです。
また、余裕がある月などは、臨時に支払をして少しでも支払残高を減らすような方法と取る事もポイントとなってきます。とにかくリボ払いは長く利用するよりも、出来る限り短く早く支払いを終えるように心掛けましょう。
(参考)リボ払いシミュレーション
ココではリボ払いのシミュレーションをいくつか紹介してみたいと思います。おおよその目安であって、クレジットカード会社によって条件や率が異なる場合があります。あくまでも簡単なシミュレーションです。
今回は、実質年率15.00%で、定額方式としてみます。
A.5万円を毎月5,000円支払の場合
支払元金 | 50,000円 |
---|---|
支払手数料 | 3,342円 |
総支払額 | 53,342円 |
5万円を毎月5,000円ずつ支払っていくと、手数料で3,342円支払う事になります。全ての支払は10ヶ月となります。
B.10万円を毎月5,000円支払の場合
支払元金 | 100,000円 |
---|---|
支払手数料 | 12,926円 |
総支払額 | 112,926円 |
10万円の場合では、手数料は12,926円で、全ての支払は20ヶ月となります。
C.10万円を毎月10,000円支払の場合
支払元金 | 100,000円 |
---|---|
支払手数料 | 6,689円 |
総支払額 | 106,689円 |
次に10万円を先程のBよりも多い毎月1万円支払っていった場合、支払う手数料は6,689円となりました。おおよそ半分近くの手数料で済むのです。
この事からも、リボ払いでは毎月の支払額が多いほど手数料は少なくて済みますし、当然支払も早く済みます。
リボ払いのまとめやポイントなど
リボ払いは一つ間違えると余計に多くの手数料を支払う事になってしまいます。必ずリボ払いが悪いという訳では無く、本当に困っていて必要な時にだけ利用するようにして、普段からリボ払いをしないように上手くリボ払いを活用する事がポイントとなってきます。
そして、リボ払いを利用したらとにかく出来る限り早く支払をするように心がけ、余裕のある時などは臨時で支払をして少しでも支払い残高を減らすようにする事がポイントです。
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