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海外でクレジットカードを利用した場合の手数料は? 換算レートなど

     2017/04/13

海外でクレジットカードを利用した場合のカード会社からの請求は当然ながら日本円となります。これは、クレジットカード会社が換算レートを元に日本円に換算してから利用者に請求をしています。いきなり現地通貨でカード会社から請求されても持っていないので困ります。

また、海外利用の場合は事務処理手数料もプラスされています。ここでは、海外でクレジットカードを利用した場合の換算や換算レートについてどのような仕組みなのかを紹介します。

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海外でのクレジットカード利用について

普段日本に住んでおられる方が、日本の店舗でクレジットカード払いを選択した場合に、カード会社からの請求は日本円となります。これは日本の通貨が日本円ですので当然の事です。

しかし、海外ではそれぞれの国の通貨があります。アメリカならUSドル、ドイツならユーロ、台湾なら台湾ドルといった具合です。しかしこれらの通貨を用意して支払うなんて事はとても手間がかかり面倒です。

そこで海外利用の場合はクレジットカード会社は日本円に換算し、事務処理手数料をプラスして日本円で請求する形をとっています。

海外での利用の場合の請求額は以下のように算出されます

支払金額 × 換算レート = 日本円での請求額

この支払い金額とは現地通貨における支払金額となります。換算レートは、換算日の各国際ブランドの定める基準レートにクレジットカード会社の事務処理手数料を足したものです。

(例)アメリカで100ドルの商品をクレジットカードで購入し、換金レートが115.85だった場合

100×115.85=11,585円の請求となります。

基本的にはクレジットカードの海外利用では、基準レートに事務処理手数料をプラスして請求されるという事を知っておけば良いと思います。

換算日や基準レート、事務処理手数料については、次からの項目で詳しく紹介しています。

海外の一部加盟店では、現地通貨又は日本円で支払うかの選択を出来る場合が有ります。日本円を選択した場合には国際ブランドではなく、そのお店が決めた為替レートで日本円に換算されるので、カード会社で換算する場合よりも割高となってしまう可能性があるので注意が必要です。

海外でカードを利用した場合の換算日について

海外でクレジットカードを利用した場合の換算される日についてです。どのタイミングでのレートで日本円に換算されるのかですが、これは各国際ブランドによって換算日が決まっています。

国際ブランド 換算日
VISA 売上データがVISAの決済センターに到着した日
(利用から約2~3日程度)
MasterCard 売上データがMasterCard Worldwideの決済センターに到着した日
JCB JCBが海外加盟店に利用代金の支払い処理を行った日
(利用から約3~10日程度)
American Express アメリカン・エキスプレスが利用代金の処理を行った日
Diners 海外から売上データが三井住友信託銀行グループへ到着した日

この様に、カードを利用した日が換算日では有りません。いずれの国際ブランドの場合も、売上データが加盟店から決済センターへ到着日であったり、処理された日などが換算日となっています。ですので、換算日は利用日から数日程度後になります。

基準レートについて

基準レートとは、国際ブランドが換算日にどのような為替相場を基準にレートを決めるかというものです。この基準レートに、後述のクレジットカード会社が事務処理手数料をプラスして換算レートとなります。

では、どのようなものが各国際ブランドの基準レートとなっているかというと、以下のような基準となっています。

国際ブランド 基準レート
VISA Visaインターナショナルが外貨交換するレート
MasterCard MasterCardインターナショナルが外貨交換するレート
JCB JCB Internationalが、換算日の為替相場を基に決定
American Express アメリカン・エキスプレスが選択した銀行間レート
Diners
国際提携組織又は指定するレート

VISAやMasterCardなどは、それぞれが外貨交換するレートという事で具体的には何を基準にしたかというのは公表されていませんが、基本的には他社と同様に換算日のロンドンやNYなどの外国為替市場又は銀行間取引レートなどのから仲値を採用していると思われます。

どのような基準を採用しているかは具体的には公表されていなくても、VISAやMasterCard、JCBなどではその日の基準レートの金額自体は公表されており、換算レートが計算できるようになっています。

海外利用における事務処理手数料(外貨取扱手数料)

事務処理手数料は外貨取扱手数料とも言われており、基準レートにこの事務処理手数料をプラスして換算レートが算出されます。事務処理手数料はクレジットカード会社やその国際ブランドによって異なります。

一般的には1.60%~2.50%(税抜)の間で事務処理手数料(外貨取扱手数料)が設定されています。尚、この各社のパーセンテージは今後サービスの拡充の為、変更される可能性もあります。

VISAブランド

クレジットカード会社 事務処理手数料(外貨取扱手数料)
イオンカード
セディナカード
1.60%
三井住友カード
セゾンカード
オリコカード
エポスカード
ビューカード
dカード
ジャックスカード
ワイジェイカード
楽天カード
1.63%
三菱UFJニコス(MUFG・DC・NICOS) 2.16%

※事務処理手数料(外貨取扱手数料)は掲載時点の情報です。今後変更等がある場合が有りますので最新の情報は必ず公式サイトの海外利用のページでご確認下さい。

VISAブランドでは、イオンカードやセディナカードのVISAブランドの事務処理手数料が一番低い設定となっています。一番多い設定は1.63%で、最も高いのは三菱UFJニコスとなっています。

MasterCardブランド

クレジットカード会社 事務処理手数料(外貨取扱手数料)
イオンカード
セディナカード
1.60%
三井住友カード
セゾンカード
オリコカード
エポスカード
ビューカード
dカード
ジャックスカード
ワイジェイカード
楽天カード
1.63%
三菱UFJニコス(MUFG・DC・NICOS) 2.16%

※事務処理手数料(外貨取扱手数料)は掲載時点の情報です。今後変更等がある場合が有りますので最新の情報は必ず公式サイトの海外利用のページでご確認下さい。

MasterCardの場合も各クレジットカード会社ともVISAブランドと同様の事務処理手数料となっています。こちらも1.63%%が最も多い設定となっています。

JCBブランド

クレジットカード会社 事務処理手数料(外貨取扱手数料)
JCB
イオンカード
セディナカード
セゾンカード
オリコカード
ビューカード
dカード
ジャックスカード
ワイジェイカード
楽天カード
三菱UFJニコス(MUFG)
1.60%

※事務処理手数料(外貨取扱手数料)は掲載時点の情報です。今後変更等がある場合が有りますので最新の情報は必ず公式サイトの海外利用のページでご確認下さい。

JCBブランドに関しては、各クレジットカード会社とも1.60%で同じ事務処理手数料となっています。

アメックスブランド

クレジットカード会社 事務処理手数料(外貨取扱手数料)
American Express
セゾンカード
2.00%
三菱UFJニコス(MUFG) 2.16%

※事務処理手数料(外貨取扱手数料)は掲載時点の情報です。今後変更等がある場合が有りますので最新の情報は必ず公式サイトの海外利用のページでご確認下さい。

アメリカン・エキスプレスブランドに関しても、各クレジットカード会社とも2.00%で同じ事務処理手数料となっています。

Dinersブランド

クレジットカード会社 事務処理手数料(外貨取扱手数料)
三井住友信託銀行グループ 1.30%

※事務処理手数料(外貨取扱手数料)は掲載時点の情報です。今後変更等がある場合が有りますので最新の情報は必ず公式サイトの海外利用のページでご確認下さい。

基準レートや事務処理手数料はクレジットカード選びに影響する?

基準レートや事務処理手数料はクレジットカード選びに影響する?

クレジットカードを選ぶ時に事務処理手数料(外貨取扱手数料)を考えて選ぶ必要が有るかというと、ほとんどの方はそのような手数料は気にせずにクレジットカードを作っていると思います。

基本的にクレジットカード選びは自分の利用環境に合っているものや、サービスにメリットがあるものを選択するのがベストですので、それほど海外旅行が多く無いという方は余り気にしなくても良いとおもいます。

逆に海外旅行が多く、クレジットカードで毎回結構な額を使うという方なら事務処理手数料の安いクレジットカードを選択した方が良いと思います。やはり額が大きくなると手数料の差は大きく開きます。

仮に同じ為替レート114円だったとして、5,000USドルを決済した場合、1.60%と2.16%では約3,000円程の差が出てきます。

ちなみに基準レートの取り方は、MasterCarが比較的良いレートを採用しているようです。VISA・JCBはさほど変わらない場合が多いようです。尚、AMEXは米ドル以外の外貨建てで生じた場合は一旦米ドルに換算後、これを円換算されます。

とは言え、やはり換算日のタイミングによって基準レートも代わりますので一概にはこれが良いとは言えません。

ですので、たまに海外旅行に行くと言うくらいなら、普段の自分の利用環境でポイントが貯まりやすいかや、サービスが合っているか等で判断するほうが良いと思います。

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