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信用情報のブラックリストとは? 消す方法はある?

     2017/04/12

信用情報のブラックリストとは?

ブラックリストという言葉を聞くことはあると思います。一定期間支払が滞ったり、自己破産等した場合などに信用情報機関でブラックリストに登録されてしまうといった感じなのですが、実際にブラックリストが存在するかと言うとそうそういったリストは有りません。

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ブラックリストとは?

ブラックリストとは、便宜上の言い方であって特にそういったリストが信用情報機関にある訳では有りません。ブラックリストと呼ばれているのは、いわゆる「事故情報」「異動情報」と呼ばれるものです。

  • 返済日から61日以上又は3ヶ月以上の支払遅延
  • 任意整理、個人再生、自己破産、調停など債務整理
  • 保証会社が肩代わりした代位弁済
  • カード会社等が強制的に契約を解除する強制解約

などが、異動情報又は事故情報とよばれており、このような個人信用上ネガティブな情報がブラックリストと呼ばれている場合が多いです。

信用情報機関にブラックリストは無い

信用情報機関には前述の通りブラックリストというものは存在していません。登録されている情報は全て事実の情報であり、個人にとって良い情報も悪い情報も関係なく登録されています。悪い情報だけを信用情報機関が集めて集約し、「この人はブラックです」なんて事はしていません。

支払をきちっとしたという情報も、支払が滞っていると言う情報も登録・保管・管理されているだけです。良い悪いの判断も行っていません。判断するのは審査をするクレジットカード会社側であって、個人の信用上の一つの資料に過ぎません。

ですので、支払が一定期間滞ってブラックリストにのってしまった。という表現はこの異動情報が登録されたという事を一般的に意味しています。悪い情報だけが集約されてリスト化されているという訳では有りません。

信用情報機関や信用情報について

ブラックリストに載るとどうなる?

ブラックリストに載る=異動情報が登録されると、その人個人の信用は著しく低下してしまいます。

  • 支払い能力がそもそも無い
  • 借りたお金を返さない
  • 利用しても支払わない
  • 支払が遅れる可能性がある

この様に異動情報が登録されると、クレジットカードの審査はもちろん様々な審査の際にかなり不利な判断をされる可能性が高いです。どうしても仕方なかった場合や悪意が無かったとしても、残念ながら信用の世界では通用しません。

ブラックリストに載る影響

  • クレジットカードの審査に通らない
  • ショッピングローンが組めない
  • カードローンやキャッシングの審査に通らない
  • 自動車ローンが組めない
  • 住宅ローンが組めない

などなど、ブラックリスト=異動情報が登録されると様々な影響が出てきます。とにかくクレジットカードや各種ローンはもちろんお金を借りる事も難しくなります。

買い物をする際は、全て現金で一括払いという生活になります。携帯電話の機種変更も端末代は現金で支払う必要が出てきます。異動情報が登録されるとこの様な事態におちいる可能性があります。

信用情報機関の相互交流ネットワーク

信用情報機関では、相互で信用情報の交流を行っています。一つは貸金業法の指定信用情報機関制度に基づいた「FINE」と、他の信用情報機関との提携による情報交流の「CRIN」の2つが有ります。

情報の相互交流は全ての信用情報という訳では無く、必要な部分のみの交流となっています。

FINE

FINEは、貸金業法の指定信用情報機関制度に基づくもので、CICとJICCの2つの信用情報機関との間で行われているものです。これは、消費者の借入総額を正確にわかるようにする仕組みで、貸金業法によって義務として定められています。

全国銀行個人情報センターは、銀行は銀行法のがあり貸金業法の範囲では有りませんので入っていません。

CRIN

CRINは、CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターの3つの信用情報機関で相互に交流を行っています。CRINでは、それぞれの信用情報機関が保有している信用情報の中でも、延滞などの情報、紛失・盗難・同姓同名の別人に関わる本人申告コメント情報などが交流されています。

ブラックリストに残る期間はどれくらい?

ブラックリストに載る=異動情報が登録されると、様々な影響が出てくる事は先程紹介しましたが、ブラックリストに載るとずっと載ったままなのかというとそういう訳では有りません。

異動情報には登録の期間と言うものが有り、各信用情報機関や情報の種類によって保有する期限が有ります。

情報の種類 保有される期間
支払遅延 契約期間中及び解消から最長で5年
任意整理 最長で5年
自己破産・個人再生 最長で5年
全国銀行個人信用センターは最長で10年

という感じで、支払遅延情報(返済日から61日以上又は3ヶ月以上)は最長で5年登録され続けますし、自己破産や任意整理などの場合も5年~10年登録されて残っています。基本的にはこの保有期間が過ぎると、削除されて綺麗になくなります。

ブラックリストを消す方法はある?

ブラックリスト、いわゆる異動情報を消す方法としては、前項で紹介した保有される期間を過ぎれば基本的に消えます。それ以外の方法は有りません。

いくらCICやJICCなどの個人信用情報機関に自分の信用情報を削除してくれと依頼しても、異動情報を消す事は出来ません。但し、その異動情報が誤りで有る場合には削除の依頼をする事はでき、誤りである事が確認出来きれば削除されます。

しかし、自分自身に支払の遅れなどの原因がある場合にはいくら消してくれと言っても削除はされません。ブラックリストを消す方法で紹介されているのはこの期間を待つ方法だと思います。それ以外は怪しいと考えた方が良いでしょう。

ちなみに、債務整理等せずに支払いを逃げていると、延々とこのブラックリスト=異動情報は残り続けます。ただ支払の遅延を続けているだけの状態ですので、遅延分の支払か、又は債務整理等をしない限り消える事は有りません。

弁護士に依頼してもブラックリストは消せない?

弁護士に依頼しても、間違いの無い事実の情報は消す事が出来ません。例えば過払い金の請求をする場合には、支払が止まり期間によっては遅延情報が登録されますが、過払い金は払いすぎたお金ですのでその異動情報は誤りであり消す事は可能です。また、債務整理なども請け負ってくれます。

しかし、いずれにしても誤りの無い異動情報は消す事は出来ません。

まとめ

このように信用情報機関ではブラックリストというようなリストは存在しません。良い情報であれ悪い情報であれ、ただ事実が登録されているだけです。

ブラックリストというのはいわゆる、一定期間の支払の遅延、債務整理等の異動情報をブラックリストと便宜上呼んでいるだけです。

ブラックリストに載る(異動情報が登録される)と、クレジットカードやカードローン、キャッシングの審査には通る可能性がかなり低くなり、各種ローン等も審査には通らなくなってしまいます。

ブラックリストを消す(異動情報を消す)事はできず、対処法としては登録されている情報の保有期間が過ぎるのを待つしか有りません。短く出来るや途中で消せるというような自分に都合の良いような方法は残念ながら有りません。

 -クレジットカード 審査

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