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JCBカードの支払い名人とは? メリットやデメリットなど利用方法を解説

     2017/04/13

JCBカードの支払い名人とは?

クレジットカードの支払方法は1回払いや2回払い、分割払い、リボ払いなど色々と有ります。JCBカードには「支払い名人」と呼ばれている支払い方法があり、ショッピング1回払いが自動的にショッピングリボ払いになる支払い方法があります。

毎月自分の決めた支払い金額を支払っていく方法で、初回手数料は無料で翌月に支払い残金を繰越した場合にリボ払い手数料が発生すると言ういわゆるフレックス払いと呼ばれるものです。

ここではJCBの支払い名人について、メリットやデメリットなど詳しく解説していきたいと思います。尚、JCBでは最長6ヶ月先まで支払いを延ばせるJCBショッピングスキップ払いも有ります。

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JCBの支払い名人の仕組み

JCBの支払い名人は、支払い方法の一つで「支払い名人」に登録する事でショッピング1回払いがリボ払いになると言うものです。厳密にはフレックス払いですので、初回はリボ払い手数料は無料で毎月支払い金額を好きに変更する事も可能な支払方法です。

支払い名人の特徴

  • ショッピング1回払いがリボ払いになる
  • 初回手数料が無料
  • 毎月の支払い金額を自由に決められる

支払い名人はリボ払いですが、最初の1回目はリボ払い手数料が発生しません。従って、支払い名人に登録していても、最初の1回で利用金額を全て支払うように設定していれば、翌月への繰越金が無いのでリボ払い手数料が発生しません。

例えば、5,000円利用して設定金額を10,000円にしていれば、設定金額よりも利用金額が下ですので、繰越も無くリボ払い手数料が発生しません。もし、15,000円利用したら設定金額を5,000円超えますので、その月は10,000円だけ支払いをして5,000円は翌月に繰越されます。

繰越が発生した場合は、リボ払い手数料が発生しますので、翌月は5,000円+リボ払い手数料を支払う事になります。

この支払い名人の支払い金額は、最低支払い金額以上であれば自由に変更が可能となっています。と言っても1,000円単位で変更することが可能となっています。

他にも、お金に余裕がある時などには「まとめ払い」というものがあり、一気にまとめて支払いをする事も可能となっています。

最低支払金額(弁済金)と支払単位

支払い名人は、自分で毎月の支払金額を自由に決める事が出来ますが、最低支払金額が決まっており、その金額は最低でも支払う必要が有ります。この最低支払金額はJCBのクレジットカードの種類によって異なります。

基本的には、JCB一般カードJCB CARD EXTAGE(エクステージ)などは、毎月の最低支払金額は5,000円以上1,000円単位で設定出来ます。

(但し、JCBザ・クラス、JCBプラチナ、JCBゴールド ザ・プレミア、JCBゴールドなどは、10,000円以上1,000円単位となります。)

どのくらいにするかは、毎月のクレジットカードの平均利用金額をみて、それに合わせて設定するか、1回で支払きるように多めに設定しておくという方法も有ります。いずれにしても最低支払い金額以上であれば、増やしたり減らしたり出来ます。

初回手数料は無料

支払い名人を利用した場合、基本的にはリボ払いなのですが初回だけリボ払い手数料が無料になります。翌月以降に繰越金が発生したらその分から手数料が発生する仕組みになっています。

ですので、毎月30,000円の利用があり、支払い金額を50,000円に設定しておけば、毎回支払いは1回で完了し手数料が発生する事なく支払い名人を利用できます。1回払いとほぼ変わらない支払い方法と言えます。

手数料が発生する場合

手数料が発生する場合は、先程から解説しているように、初回以降に繰越した場合です。支払い名人は分割払いのように支払い回数が決まっている訳では有りません。支払い残金がある限り次の月へ繰越されます。

当然ですが、初回以降に次月へどんどん繰越ていくとその分リボ払い手数料が発生します。

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例えば10万円の買い物をして、毎月10,000円の支払額を設定し支払い、5ヶ月目で手数料を含め全て支払い請求がゼロになれば、次に利用した時は初回は手数料無料となります。そこから繰越せば手数料が発生する形になります。

ですので、一旦支払い残金が無くなればまた、次は初回扱いとなります。

支払い名人の手数料について

支払い名人は、初回以外はリボ払い手数料が発生します。このリボ払い手数料はJCBの支払い名人のページに手数料率が表示されています。

例えば実質年率15%と書かれていた場合には、1年間で15%の利息がかかるという事になります。

残高×15%÷365日=日割りの手数料

後は日数を掛ける事でどれだけの手数料がかかるかを計算する事が出来ます。

残高×15%÷365日×日数=日数の手数料

という訳で、1ヶ月のリボ払い手数料は1%を超えます。

単純に1万円で30日だと、1万円×15%÷365日×31日=127円が手数料となります。後は支払日によって残高が変わったりするだけで、それに合わせて計算する形になります。また、うる年の場合は366日で計算となります。

※リボ払い手数料の実質年率は経済情勢等さまざまな事情によって変わる場合もありますので必ず公式サイトでご確認下さい。

支払い名人に登録すると2回払いや分割払い、ボーナス一括払いは出来ない?

支払い名人に登録すると、クレジットカードの支払の全てが支払い名人での支払になるという事は有りません。あくまでもショッピング1回払いのものが、支払い名人での支払いとなります

従って、お店で2回払いや3回以上の分割払い、ボーナス一括払いで指定して購入した場合はそれぞれの支払方法での支払いとなり、支払い名人での支払とはなりません。

支払い名人の利用枠について

支払い名人は利用可能枠の範囲内で利用する事が出来ます。これについてはその人それぞれによって異なりますが、JCBの場合は、基本的には0~200万円の間で設定されます。利用明細等で確認が可能です。

利用枠はクレジットカードの種類によって上限が決まっています。また、総利用可能枠を超える事は有りません。ですので、JCB一般カードの場合だと数万円~数十万円で設定されます。

支払い名人の支払額の変更は何日前までに出来る?

支払い名人に登録すると、毎月最低支払金額以上で自由に支払い金額を決める事が出来ます。そして、その支払い金額は自分の家計の状況に合わせて毎月自由に変更する事も可能となっています。

ただし、支払額の変更は決められた日までしか変更をする事が出来ません。その日を超えた場合は変更が出来ません。これは支払いの口座によって何日前までなら変更が可能という風に決まっています。

基本的には5営業日前まで変更可能

JCBの支払い名人の支払額の変更登録締切は、5営業日前の19:55まで可能となっています。注意点としては、営業日ですので営業していない休日などは含まれません。

JCBの場合、支払日は10日(休業日の場合は翌営業日)です。そこから、5営業日前の19:55分までとなります。

支払い名人は基本的には5営業日前まで変更可能

この様に土日や祝日など休業日は営業日ではないのでそれらを除いて5営業日前までです。そして、10日が休業日の場合は翌営業日となりますので、10日が土曜日ならその月の支払日は12日月曜日となります。そこから5営業日前まで変更可能となっています。

但し、金融機関によっては6営業日前の前日19:55までとなる場合がありますので注意が必要です。

6営業日前の前日19:55までとなる対象金融機関

以下の金融機関で支払いの場合には、5営業日前の19:55が無理で、6営業日前の前日19:55とより早く手続きをしなければならなくなります。

あおぞら銀行、京葉銀行、新生銀行、東京都民銀行、信用金庫や信用組合、農業協同組合、生協、証券口座、農林中央金庫、信用漁業共同組合連合会、信用農業協同組合連合会

これらの金融機関の場合は、6営業日前の前日19:55(土日・祝日を含む)まで変更手続きが可能となっています。

ちょっとややこしいですが、営業日で戻って計算する事でいつまでに変更すればよいか分かります。

支払い名人 6営業日

例えば、上のように11日が支払日だった場合、6営業日の前日ですので、土日を2回挟みます。6営業日前が1日なので、その前日の30日木曜日の19:55まで変更手続きが可能となっています。(31日まである月なら31日)

また、6営業日前の前日の部分は土日祝日も含まれますので、例えば6営業日前の前日が日曜日だった場合でも変更は可能となります。

支払い名人の支払額の変更は、支払いに利用している金融機関によって5営業日前か、6営業日前の前日の19:55まで変更可能ですが、毎月20日の19:55~22日はシステムメンテナンスの為、変更登録する事が出来ませんので注意が必要です。
また、1月や5月など年末年始やゴールデンウィークは休業日が有りますので、さらに早めの変更をしなければならないので注意が必要です。

支払い名人の利用特典について

支払い名人の登録・利用では単に自分の家計に合わせて支払いが調節できると言うメリットだけではなく、主に2つの特典があります。

ショッピングガード保険(国内)が自動付帯

「JCB一般カード」や「JCB CARD EXTAGE(エクステージ)」では、基本的にショッピングガード保険(ショッピング保険)は、海外での利用しか付帯していません。

しかし、支払い名人に登録すると、ショッピングガード保険(国内)が自動的に付帯されます。JCBゴールドなどでははじめからショッピングガード保険が国内・海外共についているので、それらのカードではメリットは有りませんが、付いていない一般カードなどではお得です。

尚、支払い名人で付帯されるショッピングガード保険(国内)は、年間最高で100万円まで規定に基づいて補償されます。(自己負担金:1回3,000円)

キャンペーンの抽選口数が2倍にアップ

もう一つは、JCBのキャンペーンで対象キャンペーンの抽選口数が2倍になる特典があります。対象キャンペーンは、それぞれのキャンペーンページに、「キャンペーンチャンスアップ」のマーク又は、対象である旨の案内が書かれています。

それら対象キャンペーンで、通常よりも2倍の抽選口数となります。

支払い名人に参加登録し利用してキャッシュバックなど

この他にも、期間限定などで、支払い名人の登録と一定金額の利用でキャッシュバックなどのキャンペーンが実施されている場合が有ります。

内容に関してはその時期によって変更される場合が有りますが、支払い名人を登録し利用するなど条件を満たす事で何らかのプレゼントなどがあるキャンペーンが実施されている場合が有ります。

これは、いわゆる登録と利用促進の為に行われているキャンペーンです。

支払い名人の登録方法

支払い名人の登録方法は、申込時に一緒に支払い名人に登録するか、後からJCBの会員専用オンラインサイト「MyJCB」から登録をする事が可能です。

入会時に支払い名人に登録

入会時に支払い名人に登録する場合は、申込画面のサービスの設定で、「支払い名人のご登録」の項目で、登録するにチェックを入れて設定金額を選択します。金額に関しては後から最低支払金額以上で1,000円単位で変更が可能です。

入会申込時に登録しない場合には、登録不要にチェックを入れればOKです。

後から登録する場合

JCBのクレジットカードの審査に通り、すでに持っているという方でも、後から支払い名人に登録する事は可能です。会員専用オンラインサイトのMyJCBにログインして、支払い名人の登録手続きをする事が出来ます。

支払い名人のいずれの方法であっても、後から設定金額はMyJCBから変更が可能です。いつでも変更可能ですが、前項でも紹介したように、その月の変更可能な期限(5営業日前の19:55までなど)がありますので、注意が必要です。

支払い名人の解除方法(やめる方法)

支払い名人の登録解除の方法は2通りの方法が有ります。webから手続きする方法と、電話での解除をする方法です。

webで解除する場合

支払い名人をやめたい場合に、webからの解除方法は、MyJCBにログインし、サービスメニューにある支払い名人の登録・解除から行えます。支払い名人に登録している場合には、解除受付の画面が表示されるようになっていますので、その流れに従って解除手続きを行えます。

電話での解除の場合

支払い名人は、電話でも解除をする事が可能です。本会員のJCBカード番号16桁と暗証番号4桁が必要となります。

電話はJCBショッピングお支払方法変更テレフォンサービスから、解除する事が可能です。尚、24時間年中無休の自動音声で解除が可能です。

支払い名人の解除での注意点

支払い名人を解除する場合はいくつかの注意点があります。

まず、支払い名人を解除しても、解除の手続き以前にJCBに届いている利用分は、ショッピングリボ払いとなります。支払い名人の解除手続きが完了したらそこからの利用分は、通常通りショッピング1回払いに戻ります。

支払い名人を解除しても、解除前の支払い名人での利用分がショッピング一回払いに戻る事は有りません。設定金額以上に解除前の支払い名人の利用残が有る場合はショッピングリボ払いのままで手数料がかかります。

この場合、以前の支払い名人の利用分は、まとめ払いを利用して全てを支払う事も出来ますし、一部を支払う事も可能です。

支払い名人のメリット・デメリット

JCBの支払い名人はメリットもあればデメリットも有ります。支払い名人という名前ですが、初回以外は手数料がかかるリボ払いです。しっかりとメリット・デメリットを把握して利用する事が大切です。

メリット

  • ショッピング保険が付帯される
  • キャンペーンの抽選口数がアップ
  • 毎月の支払の管理がしやすい

JCBの場合は、一般カードなどで国内のショッピング保険が付帯しないカードでも、支払い名人に登録して利用するとショッピング保険が付帯します。また、特定のJCBのキャンペーンで抽選口数が2倍に上がります。

他には、分割払いなどとは違い支払回数で毎月の支払額が決まりません。支払額は最低支払額以上であれば自分で設定する事が出来るので、家計が厳しい月などは減らし、余裕のある月は増やしたりと状況に合わせて支払いをある程度調節する事が出来ます。

もちろん、設定額を多くして毎回1回で支払いきるようにしていれば、初回手数料が無料なので手数料がかからないように1回で支払うようにさせる事も可能です。

デメリット

  • 手数料は高めで支払が長引けばより多く手数料を支払う事になる
  • どの支払か把握出来ない
  • それほど特典がない

支払い名人は初回こそ手数料は無料ですが、それ以降に繰越すとリボ払い手数料が発生します。分割手数料よりも高く、支払いが長引けばその分多く手数料を支払う事になります。

毎月最低支払い金額しか支払わずに次々と買い物をしていると、支払残をどんどん繰越すだけで一向に減る事が有りません。そのうち支払いに困る可能性も出てきます。

また、ショッピング1回払いや分割払いのようにどの商品の支払いかといった把握は出来ません。利用した金額に対して毎月いくら支払うかという事になりますので、どの支払いをしているのか判別する事は難しいです。

他にも、支払い名人の場合は、ショッピング保険が付帯とキャンペーン抽選口数が2倍になる特典が有ります。他社では手数料が発生した場合にはポイントが2倍になる特典が有る場合もあるのですが、支払い名人にはそういった特典が有りません。

支払い名人は、初回こそ手数料は無料ですが、リボ払いには変わり有りません。もちろん支払が一定ですので、毎月いくら払えば良いのか分かりやすいですが、大きな買い物をしたりして増額支払もしないで毎月最低支払額で支払っていると残債がどんどんと増えて行き支払いに困る事態になる場合もあります。油断するととても危険な支払方法でもあります。

まとめ

支払い名人は、毎月の支払いを一定にしたい方や上手く家計のバランスを調整しながら支払いをしたいという方に向いている支払い方法です。今月は厳しいという場合であれば、支払額を少なくすることも可能ですし、余裕がある時には支払額を増やす事も可能です。

また、キャンペーン抽選口数をアップしたい場合にも使える支払い方法です。

いずれにしても、リボ払いではありますので、なるべく早く支払いをする方が良いですし、繰越ばかりしないように注意が必要です。

尚、他社にも同じようなサービスが有ります。

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